西国十一番札所 深雪山 上醍醐寺

上の醍醐寺は京都の東南、笠取山の山上に位置し、下の醍醐三宝院、五重塔のある伽藍を経て麓の女人堂より登りつめると 伽藍が山の起伏を巧みに使って建てられています。上醍醐寺は西国三十三ヶ所霊場中最大の難所の一つである。 京都地下鉄東西線「醍醐」駅下車、徒歩で東の方向に進む。醍醐寺境内を通り上醍醐寺まで参道を登る。 地下鉄「醍醐」駅から上醍醐寺まで徒歩約1時間10分。正式には「(下)醍醐寺」と「上醍醐寺」の両寺をあわせて「醍醐寺」といい、世界文化遺産に登録されている。

京都市伏見区醍醐山1
地図参照ください

総門

西国第十一番霊場登山口

女人堂

参道は(下)醍醐寺の最も奥にある「女人堂」からはじまる。かつては、女性が入れるのはここまでで、女性はここから上醍醐寺に向かって参拝したという。

不動の滝

ここが、本堂までの中間地点。
准胝観音堂まで 約1.1K 徒歩30分
三宝院・駐車場へ 約1.7k 徒歩33分     

清滝拝殿(国宝)

1089年三宝院の勝覚僧正が勧請創建し、一山の鎮守清滝権現が祀ってある拝殿は単層入母屋造檜皮葺で内部は天井が低く円柱を用い、その構造は室町時代の宮室建築の好典型として名高い。 

醍醐水

醍醐水は一千有余年の間尽きることなく今に清涼な霊水を湧出していて、病人がこれを飲めば快癒すると伝承されている。

本堂(准胝堂)西国十一番札所

867年理源大師の建立。准胝観音像が安置されている。再度の祝融にあい、現在の建物は昭和四十三年に再建された。

薬師堂(国宝)

907年醍醐天皇の御創建。薬師如来と日光月光の二菩薩(国宝)を安置。保安年間に改築された。単層入母屋檜皮葺でその結構は極めて簡素で品格がある。 

五大堂

延喜七年醍醐天皇御願により、仁王護国般若経を転読して国家の安泰を祈る為、建立。今の堂は昭和九年に着工十五年に復元されたもの。 本尊五大力明王は、盗難除、災難ん身代の五大力さんとして広く信仰され、毎年二月二十三日の仁王会大法要には多くの参詣者で賑わい仁王会 前行衆が七日間参籠をして祈りに祈った五大力尊御影守が授与されている。

如意輪堂

876年理源大師が、自作の如意輪観音を奉安。今の堂は桃山時代豊臣秀頼によって再建されたもの。崖上に南面して建てられ眺めは山上随一である。 
          

開山堂

911年第一世座主観賢僧正の創建。如意輪堂と同じく秀頼の再建。雄大な桃山時代調をよく発揮した山上最大の建造物である。