西国七番札所 東光山 岡寺 龍蓋寺

創建の伝統と義淵僧正  六六三年(天智天皇二)、草壁皇子のお住みになっていた岡の宮を仏教道場に改め、当時の仏教の指導者であった義淵僧下賜され、創建一千三百有余年の歴史を持っている。 このため本尊や義淵僧正像など国宝、重要文化財七件ほか多数の宝物がある。義淵僧正は奈良東大寺の基を開いた良弁僧正や菩薩と仰がれた行基、 その他奈良時代の仏教を興隆した多くの先駆者の師として知られている。また『扶桑略記』(平安時代の史書)によると、 義淵僧正の父母は子宝を観音に祈った。その結果生まれたのが義淵。この有難い話を聞かれた天智天皇は岡の宮で義淵を草壁皇子と共におそだてになった。

奈良県高市郡明日香村岡806
地図参照ください

厄除け信仰と龍蓋寺

義淵僧正は優れた法力の持主でもあった。 そのころ、この寺の近くに農地を荒らす悪龍がいた。義淵僧正はその悪龍を法力によって小池に封じ込め、大石で蓋をした。 この伝説が岡寺の正式名称「龍蓋寺」の原点になっており、本堂前に「龍蓋池」が今もある。こうした伝説は「災いを取り除く」信仰に発展、密教の普及と共に鎌倉時代には 「二月(現在三月)初午の日に必ず岡寺に参詣した」という『水鏡』の記録にもあるほどで、それまでの観音信仰に厄除け信仰が加わり、日本最初の厄除け霊場が形成された。

西国札所と岡寺(龍蓋寺)

観音さまの御名を呼べば観音さまは三十三の化身により衆生を救済されるとの信仰をもとに、西国三十三所観音霊場巡りが盛んになってから約一千年の歴史がある。 岡寺はその前から観音霊場として栄え、創建依頼「熱祷千三百有余年」常に大衆の幸せを願ってきた。

日本最大、最古の塑像観音像

本尊・如意輪観音像(重要文化財)は我国最大の塑像で、如意輪観音像として最古の作品。 インド、中国、日本三国の土で弘法大師が造られた尊像。如意輪とは、物事を自分の意のごとくかなえて頂けるとの意。岡寺パンフレットより

三重宝塔

昭和61年秋弘法大師記念事業として510年ぶりに再興なった三重塔

シャクナゲ満開花の寺

岡寺のもうひとつの名物は花の寺。四月中旬から五月中旬はシャクナゲ、サツキ、秋は紅葉が美しい。

石舞台

岡寺から徒歩約10で石舞台古墳です。この他、飛鳥の史跡がまわりにいっぱいあります。