西国十九番札所 霊鹿山革堂 行願寺

京都市中京区寺町通り竹屋町上ル行願寺門前町17
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行願寺は、天台宗に属する寺院で、西国三十三箇所観音霊場の第十九番札所でもあり、一般には革堂の名で親しまれている。寛弘元年(1004)に皮聖行円が創建したと伝え、 中世には町堂として上京の中心となっていたが、その後寺地は寺町荒神口の南へ移り、現在地へは宝永五年(1708)の大火後に移ってきた。 現本堂は、文化十二年(1815)に再建されたものである。外陣を吹き放しとするほか、入母屋造の屋根に千鳥破風を付け、 更にその前方に軒唐破風の向排を続けて、複雑な屋根景観をみせる点や、彫刻装飾が多用されているところに特色がみられる。 この本堂は西国巡礼の礼所本堂としてまた金世における天台宗本堂としても価値の高いものである。 鐘楼は、本堂と同じ大工棟梁により文化元年(1804)に造営された。文化年間における行願寺を再建された一連の遺構として貴重である。 地下鉄丸太町駅を東に約10分、御所の南側の閑静な場所にある。

下御霊神社

革堂さんの北側にあり、共に町にとけあい、町衆に支えられているのがわかる。