西国二十七番札所 書寫山 圓教寺

当山は康保3(966)年、性空上人によって開かれました。「この山に登る者は菩提心を起こし、又峰に棲む者は六根を浄められる」という文殊菩薩のお告げのとおり、 摩尼殿上の白山に於いて、上人は人間の感覚の根本である眼・耳・鼻・舌・身・意(こころ)のすべてが清らかになる『六根清浄』の悟りを得られました。その後上人の徳を慕い利益(りやく)を得ようと 言う人々の多くの信仰を集め、「西の比叡山」とも称されるように僧侶の修行の道場としても栄えて参りました。現在境内は国指定の史跡であり、又多くの重要文化財が現存しています。 心を澄ましてみると、山のすべてのものが、皆さんを包み込み、語りかけてくれます。観光やハイキングなどで御来山になられました方も、深い仏縁を結び多くの仏徳利益を得られますようお祈りいたします。 圓教寺パンフレットより

兵庫県姫路市書写296
地図参照ください

書写山ロープウエイ

長さ 781.09m  高低差 210.87m 営業時間 8:30~17:00(季節延長) ロープウエイ山麓駅の駐車場に車おき、ロープウエイで登ります。

慈悲(こころ)の鐘

平成四年十月創建。鎌倉初期を想定して設計された。寺の鐘は、世界平和祈願・淨佛国土建設をめざし建立された。 ひとりでも多くの方々に、潜在している慈悲心をおこし、願いを込めて鐘を打っていただく。その音は佛の声となり、十万世界に響き渡り、ほんとうの心豊かな世界を作っていくことを祈念します。     

如意輪観世音菩薩

仁王門までの西国三十三観音道には御本尊仏分身の如意輪観音像(左写真)と西国三十三観音像があります。 

仁王門

ロープウエイを降りてから仁王門まで約10分、仁王門から寿量院・十妙院を通って魔尼殿まで約10分の道のりです。 円教寺の境内は広く、それぞれ見ごたえのあるお堂や眺め(遠く瀬戸内海四国)の良い場所が多いのでゆっくりとした充分な時間をとりたい。

十妙院

天正七年(1579)正親町天皇により「岡松院」の勅号を賜り、その後同じく正親町天皇により「十妙院」の勅号を賜った。

魔尼殿(本堂)

魔尼殿をこうして、下から見上げると まさに勇壮です。 

三つの堂

大講堂、食堂、常行堂はいずれも巨大で、室町時代に建立されたいずれも重要文化財であるが、コの字にかこまれた広場からの眺めは圧倒されます。

開山堂(奥の院)

圓教寺開山の性空上人をまつったお堂で、堂内の厨子には上人の御真骨を蔵した等身大の木造が納められている。寛弘四年(1007)上人の没年に高弟延照が創建、 弘 安九年(1286)消失。現存のものは江戸期寛文十一年(1671)に造り替えられたもの。 軒下の四隅に左甚五郎の作と伝えられる 力士の彫刻があるが、 四力士のうち北西隅の一人は、重さに耐えかねて逃げ出したという伝説がある。